☆変わるということ、変えるということ


◆最近また宗教団体の活動が活発になっているな、と感じていたら、タイムリーな記事がある雑誌に特集されました。今、宗教団体は既成、新興を問わず、信者数が激減しているというのです。それで多くのプロモーションを必死に展開しているということでした。成程納得です。また新聞には文壇や画壇といった、今まで権威の象徴として存在していた団体が、その威光を急速に失っているという記事が載りました。まさに「時代は変化」し始めているのです。

◆「変わる」ということには2つの道があります。一つは「外部の環境を変える」ということ。そしてもう一つは「自分が変わる」ということです。社会で起こっている上の二つの事柄は非常に現代を表す良い例といえるでしょう。すなわち、「変える」という事の真髄は、自分の意識を変えることだからです。自らの意識が変われば、今まで権威であったものや常識であったものが一瞬で価値をなくしたり、自分には必要がなくなったりします。「世界観」すら変わってしますのです。現代はまさにこの変化が大切です。

◆それからもう一つ「変える」ということに必要な条件があります。それが「目的意識」です。これがないと意識を変えるということが、単なる「あきらめ」になってしまうことにもなりかねないからです。今の日本政府が弱いのはこの点でしょう。日本をどうするのか。という目的意識の欠如が自信喪失に繋がっています。我々の人生も同じです。常に起こる問題に対して、「どうしたいか」という目的意識を持って、そこから具体策を創り上げて行く。そうすることにより、意識とともに生活が次元を変えたように、上昇してゆきます。意識改革と目的意識を持つことで、この不安定な社会を確実に乗り切ることができるようになるでしょう。