☆人のオーラは気候を変える!? 生源保守の考え方


 桜も散って「五月晴れ」の、一年で最も良い季節となりました。

 とはいうものの、最近の天気は大変不安定です。確かに、お花見のシーズンは「春の嵐」「花冷え」とも言われるように天候が荒れることがありますが、今年の寒暖の差は激しいものがあったように思います。年々気候が不安定になってきていることは間違いないようです。これは日本だけの変化ではなく、世界中でさまざまな異常気象が報告されるようにもなってきています。そんな中、はたと気がつくのは「異常気象が続くと、異常犯罪も増える!」…のではないかということです。同じような感覚をお持ちになる方も多いのではないでしょうか。集中する子供相手の犯罪や家庭内での殺し合い、はたまた人を教育する教師の犯罪や人を守るべき警察官の犯罪等々、あってはならない事件が急激に増えています。これは人間がどうかしてしまったと言うべきでしょう。

 普段は意識しないことが多いのですが、人間も地球上に生きる生物であることに変わりありません。あまりにも当たり前のことですが、人間はこのことを忘れ、他の生物を駆逐し、反映を謳歌しています。住む所を開発するために山を削り、川を埋め、草木をなぎ倒します。食べるものを作り出すために原野を耕し、野に火を放ち焼き尽くします。利便の追求のために科学技術を駆使し、その結果、川や海を薬品だらけにしています。その結果はやがて自分たちに却ってきました。汚染された食べ物、自然災害…。交通手段の発達により、移動のスピードは異常に速まっています。人間の適正な移動スピードは「歩く」速さしかないのです。また人間の自然に操作できる重さは「手に持てる重さ」でしかありません。それなのに異常なスピードで移動したらり、何トンもの物を持ち上げたりしているのです。それも「異常なことをしている」という意識をろくに持たずに…。現在の日本では自殺者が3万人を超えているといわれています。今となっては交通事故死より多いのです。ストレスが死亡原因のトップなどといったら、冗談にもなりません。

 このように自然環境の変化と人為的なストレスが重なって、ますます人間は正常な判断が下せなくなっているように感じます。例えばいくら高山植物が綺麗だからといって、都会の暑いところでは育ちませんし、南国の花が艶やかだからといって寒い地方の家で育つものではないように、生物はそれぞれ適した環境を維持して初めて綺麗な花を咲かせたり、その特徴を出せるのです。人間も自然環境が保たれてこそ正常な生活が出来るのではないでしょうか。ですから世界的な異常気象が続くと、やはり人間が「荒れてくる」可能性も高いと考えられます。

 逆説を考えましょう。

 人間が自然環境を変え、環境を破壊してゆくならば、逆に63億人にも膨らんだ人類が地球のことを考え、慈しんだならば、その「優しい、地球を愛するオーラ」は地球の環境を癒し、自然を元に戻す力さえ持っているのではないでしょうか。ヒーラーとしての人間の能力を考えるとき、そのヒーリング能力は大変大きな力を持っています。その力を「持ち腐れ」ることなく大いに発揮することにより、結局は人間も幸せになるという自然界の輪廻を取り戻す時代に入っていると思います。人の「知恵」を「人にだけ活かす」のではなく、「地球に活かす」時がやってきたのではないでしょうか。これが「生源保守」の基本的な考え方なのです。