第二部第一回


「学長ロング・インタビュー」第二弾が始まります。ここでは今までの流れや人間の能力「人間には何が出来るのか」などに焦点を当ててお話しいただこうと思います。

 第一回の今回は菊地トオル学長に2015年の過ごし方や傾向をお話いただこうと思います。皆様の一年の指針にしていただければと思います。

編集部(以下、編):さて2015年となりました。今年の傾向を表すキーワードが昨年末発表されました。

菊地トオル学長(以下、学長):年末の予測講演会には大勢の方にご参加をいただき誠にありがとうございました。今年のキーワードは「再構築」です。ここ数 年間のキーワードを見てみますと宇宙的な流れの中で人間も変わらなくてはならない時期にあることがわかります。2011年から振り返ってみると、「取捨選 択」「起点」「混沌」「展開」となっています。そして今年の「再構築」はすなわち「やりなおし」という意味だと解釈しています。地球そのものは大きな流れ の中で動いているのですが、その上で生きる人間はここへ来て考え方を変えなくてはいけないのだろうと思っています。すべてのキーワードは私達人間に「新し く始めよ」と示唆をしているのです。本当に必要なものとそうでないものの選別をし、新しい価値観を持つ。それはすなわち「創造」ですので、見本がない。こ こ数百年の歴史の中でさまざまな科学技術が発達してきましたが、人間の判断力は科学のように進歩していない。だから造ってしまった技術に振り回される。昨 年、日本人のノーベル賞受賞者が三人出ましたが、そもそもノーベル賞そのものがダイナマイトという便利な発明品が一人歩きし始め、武器として使われたこと への反省から生まれたものですが、原発にしてもデジタル技術にしても使い方一つで人間にはコントロールの出来ない被害をももたらしてしまうという側面があ ります。便利さと被害という相反する側面を考えると社会の「混沌」が引き起こり、そこからまた「新たなる展開」になったのだと考えていますが、宇宙的な流 れの中で、まだまだ地球人類は思考・創造・判断力という人間力をまだまだ磨かなくてはならないという意味で「再構築=やりなおし」なのだと思います。また 社会的な意味では、地球規模の戦争である第二次大戦が終結してから70年を迎えますが、ある程度安定してきた社会状況の中でさまざまなシステム(ここでは 社会制度=資本主義、共産主義、社会主義などの統治システム、宗教の違いによる問題、民族間の価値観の問題等を意味します)を根底から考え直す時期にある という示唆なのです。もっと身近な部分では、家庭の在り方、会社の組織、友人関係なども含めて、問題のある部分は積極的に変えてゆくことが求められる年で あるということです。

編:何かぱっとしない人生だな~と感じていてもやり直せると(笑)

学長:そうです。今年の流れは一発逆転もありえます(笑)今まで当たり前と思っていたことに縛られられないことです。

 

編:昨年10月の経営者懇談会で学長は「雪害」を予測していました。すでにアメリカ、日本でもそれが現実となっています。また2013年の段階で今年の災害を予測していたようですがそれは変わらないのでしょうか。

学長:そうですね。可能性としては高いかもしれません。春がもっとも注意しなくてはならない時期だと思っています。メディアでも騒がれている首都被害は、 災害が予測通りに起こったとしても規模はあまり大きくはないと感じています。自然災害は防ぎようがありませんが、事 前に身構えておくだけでショックは緩和 されますので、防災設備や備品の準備は大切です。ここ十数年「異常気象」が続き、「異常」とは云えない状況になってきましたが、地球の流れを読むと、変動 の時期に入ってきたと云うことができると思います。特に昨年当たりから気象が極端になってきましたが、この現象は当分続き、それも更に極端になってくると 予測しています。水害、旱魃、台風などは大きくなってゆくでしょう。だからこそ都市の在り方、デザインなども自然の風や水の流 れを止めるのではなく「受け 流す」方向へと考え方を変えて防災を進めて行くのが良策だと考えます。各国とも戦争にお金をかけるくらいなら事前に「防災」に力をいれなければ、今後復興 に膨大なる費用が必要になってしまう結果となるでしょう。それぞれの国々では季節によって災害が生じるものですが、アジアであれば秋の台風、また雨季の水 害等、アメリカでは春から夏にかけての旱魃、夏から秋にかけての竜巻等々、それぞれが極端になって現れる傾向です。

編:社会はどんな感じでしょうか。

学長:世界的にバイオリズムの低下、低調傾向が見られます。戦争が起こってしまう可能性も高いことを示しています。このようなバイオリズムの場合、「意見 の違いや憎しみはより大きくなる」傾向がありますので、余程注意をして外交に当たらないと知らず知らずのうちに感情に支配され、「普段より強行な姿勢」に なる傾向があります。特に政治家は世論、利益に流されず、普段以上に冷静に事に当たる心構えが必要です。中東ではある国がなくなってしまうかもしれませ ん。また東南アジアでは経済破綻する国も現れてくる可能性があります。経済的に見ても「タービュランス」という言葉が浮かびます。突然の乱気流です。金融 危機の再来が夏以降に懸念されます。日本の場合、景気は横ばいだと思われますが、それでも世界的に見れば良好な方でしょう。大災害さえなかったとしたら、 まずまず安定です。

編:健康や精神は如何ですか。

学長:肉体にエネルギーを与えるバイオリズムは安定しています。身体づくりには良い年です。ただ「血管系」の病気に特に注意して下さい。精神的には年間通 して「うつ的傾向」が表れていますので、自信喪失になり易くなります。行動は廻りに流されず、しっかり自分で判断しながら行って下さい。

編:最後に一言お願いいたします。

学長:今年は「創造性」が大切です。自分の生活、参加する社会のシステムを改めて行くこと。これが今年を有効に生きる鍵となるでしょう。