第二部第二回

 

「あなたが持つ能力」

 

編集部(以下、編):今年の災害最警戒時期である3月、4月が過ぎましたが、特になにも起こらず良かったものの拍子抜けしている皆さんもいるのではないかと思います。


菊地トオル学長(以下、学長):そうですね。小さな地震は頻発しているものの、大災害には至らなかったことは幸いです。ただ問題なのは「災害が回避された」のではなく「先送りされただけ」というところです。地殻のエネルギーが何かの原因で解消されたのなら一安心なのですが、そのような兆候はなく発散されなかった分、溜まり続けている傾向です。今回は3.11のときのように的中はしませんでしたが、ここは「幸い」と考え、また出来る限りエネルギーをモニターして行かなければと考えています。


編:何か気にかかるような変動でもあるのでしょうか。


学長:そうですね。実は地殻のエネルギーの高まりを感じているのは2箇所あります。自然災害予測はあまりにも地球的規模の沢山の要素が絡み合いますので難しく、何回も修正すると「狼少年」になってしまう危険性もあるのですが、やはり可能性の高いものは「要注意」として皆様にも警戒していただきたくあえてお知らせするようにしています。一箇所は「3.11の揺り返し」。もう一箇所は今回の予測と変わらず「東南海」です。下の図1は気象庁の発表している想定地域と過去に起こった地震のデータですが、その中の●は私が感じているエネルギーの高まっている部分です。時期についてはまた予測をしてみますが、今一番心配なのはこの2箇所だと考えています。


編:それらに備えるためにも是非今後もわかり次第警告を発していただきたいものです。現在、修正予測は出せますでしょうか。


学長:まだ4月の予測のブレを修正中ですので現在では出せませんが、出来るだけ感じた時には発表したいと思っています。今年の可能性は少なくなったと感じていますが、逆に遅れるほど被害は深刻になりますので、注意が必要です。これは予測という意味ではありませんが2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。これに近づけば被害は甚大ですので注意深く観測を続けなければならないと思います。


編:2つの地震が同時に起こる可能性もあると!?


学長:その可能性は少ないと感じますが、最悪、時期が近くに重なってしまうことは有り得るかも知れません。いずれにしてもこれらは「祈ったり、拝んだり」して回避されるものではありませんので、出来るだけ正確な予測を試みてみます。


編:是非、お願いいたします。それで…改めて聞くのも何なのですが(笑)、これらの予測はどんな能力を使って行っているのでしょうか。


学長:最もなご質問です(笑)。皆様も人に初めて会ったとき「第一印象」というのを感じることがあるでしょう。基本的にはそれと同じ能力の使い方をします。第一印象は「人のオーラ(生体エネルギー)を感じて相手の印象を感じ取ること」ですが、これは訓練をすることによって確率が上がって行きます。私自身は訓練をしたというよりは、あるきっかけによってチャンネルが急激に開いたわけですが、その「相手を感じ取る感覚」で地殻変動のエネルギーをキャッチすることによって予測を行ないます。科学的にもさまざまな観測装置によって各種エネルギーを捉え、予測を試みていますよね。人間の「感じる」という感覚も一つの大切な予測手段と言えるでしょう。


編:それでは災害予測は私たちでも出来ると言うことでしょうか。


学長:可能です。勿論100%というわけにはいかないでしょう。どんなにすぐれた観測機器でも100%は未だに出来ません。それでもある部分では人間の感覚の方が優れているときもあるでしょう。予測能力ということなら企業経営者などは優れているのではないでしょうか。現在、IT技術の「ビッグ・データ」によるマーケッティングが盛んになってきていますが、結局それらは有力な判断材料ではありますが、最終的には経営者が自分の感覚で判断を下すことには変わりはないでしょう。経営者の判断は多くの従業員という人間の死活問題に直結するので、より真剣に考えるので、それが自然と訓練になっています。未来創学アカデミーでは私自身が得たこの特殊な感覚を元に、誰もに共通する部分を取り出し訓練手法にしています。


編:私にも予測能力があるんですね。嬉しいです。頑張って訓練してみます。その他にもどんな能力が「私に」(笑)あるのでしょうか。


学長:代表的なものは「ヒーリング能力」です。これは「癒し」と訳されていますが、「人のエネルギーを活発にして回復力を強くする」ことです。皆様も「身体を鍛える」ということがありますよね。健康な身体を保つために運動をしたり、食事に気をつけたり。これは肉体的部分で、ヒーリング能力の向上は生命力たる生体エネルギーを鍛えることによって回復力を上げるものです。そうすることによって場合によっては、他の人にも影響が出来るようにもなります。その他に「オーラ・リーディング能力」というものがあります。「人のエネルギーを感じ取り、その人の性格や癖を感じ取る」ものです。人間関係を保つには大切な能力ですし、これが予測能力にも応用できるものです。以前はテレパシーとも言いましたが、この言葉は誤解を生むので最近私はあまり使いません。


編:人間はいろいろな能力を持っているのですね。でも何故、あまり発揮されないのでしょうか。


学長:それは「意識の持ち方」の問題です。そもそも普通では「自分に予測能力がある」などと思っている人はあまりいないでしょう。意識しないから顕在化しない。基本はここです。「人間は肉体とエネルギーで存在している」この単純なことを意識してゆけば次に「それでは私には何が出来るのだろう」と意識が向きます。それが能力開発の第一歩になり、あとは適切な手法を学べばさまざまな能力が開花する可能性があると云うことです。


編:ありがとうございました。私たちにはいろいろな可能性があるのですね。楽しみになって来ました。また次回詳しくお話を聞いて行きたいと思います。ありがとうございました。