2023年新年所感

 

未来創学アカデミー 理事長 漢那清松

㈱カンナ会長

会社経営の傍ら、環境問題に積極的に取り組み、環境大臣賞、旭日単光章受賞

 

 

 

 新しい年を迎え、気持ちも新たに本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 新年らしく明るい話題からいきましょう。昨年末に開かれたワールドカップ、日頃はサッカーに興味がない方でも日本選手の活躍に拍手喝采したことと思います。惜しくも決勝の1回戦で敗れましたけれど、日本だけでなく、海外メディアも大絶賛。日本サッカーに対する考え方が変わった方が多いのではないでしょうか。久しぶりに感動を頂きました。

 サッカー好きのカミさん曰く「戦争なんかせんとサッカーで勝負したらええねん」。

 

 さて、昨年は恐らく100年後の歴史教科書にも特筆されるであろう大きな出来事がありました。

 コロナ禍の中で始まったロシアによるウクライナ侵攻です。破壊と人道上の問題、加えて世界的なエネルギー不足と、食糧危機をより深刻なものにしてしまいました。その上、日本の安全保障環境も台湾情勢、北朝鮮の度重なるミサイル発射により、一段と厳しさを増してきております。

 

 遅まきながら日本の政治家も抑止力を高めなければと防衛費の大幅増額が決まりました。

 今まででしたら「そんな金があったら社会保障をもっと充実させろ!」という声が上がったものですが、メディアもただ政治の動きを伝えるばかり。やはり、このままでは抑止力をもっと強力なものにしないと危ないと考える国民が増えてきた表れではないでしょうか。

 

 このように世の中の大きな変化によって今までの判断基準を否が応でも変えてゆかなければならない時代に我々は遭遇しているわけです。

 

 終戦直後に生まれた団塊の世代の一人として、昭和、平成、令和と世の中の移り変わりを見てきましたが、同世代の友人達と話しをすると、昭和の時代は良きも悪しきことも沢山あったが面白かったという人が多く、やればやっただけの見返りがあった時代でもありました。稼いでは楽しんだ、稼ぐために色々と考え、先輩の話しを聞いたり、行動をマネしたり、昨日よりも今日、今日よりも明日と生活が良くなっていくことが実感できたように思います。又、随分荒っぽいこともやりましたが、それを許すだけの寛容さがその時代にはありました。そのような時代に培われた根強い価値観が時代の変化によって通用しにくくなってきたように思います。 勿論、人として他人を傷つけないとか感謝するとか、根っ子にあるものは変わりませんが、特にデジタル社会への変化に戸惑うことが多くなりました。

 

 5年ほど前でしたか、孫が小学校3年生頃だったかと思いますが「将来何になりたい?」「ユーチューバー」「・・・何やねんそれ」こんな具合でした。アナログ人間には理解し難い職業です。

 又、変わったなァと感じるのは、今に始まったことではないんですが若い人を面接しますと給与面は勿論ですが休日はどれくらいありますか?とか、残業の有無を聞いてくる。「ムッ!」とするんですよね。自分でもこのままではイカンと思っているのですが気がつけば昭和の価値観にとらわれている自分がいる。

 

 さて、2023年が始まりました。プーチンの戦争はまだ終りそうもなく、国家間の対立や分断は益々先鋭化に向かっており、国際的政治システムの混乱がこれまで以上に顕著になると思われます。

 このような世界の大きな変化に加えて生物として一段階の進化と共に今までの価値観がガラッと変わる時代に対応してゆかなくてはなりませんが、それにはこれから大きな波が来るぞ、と努めて「流れ」を読もうという意識を持ち、変化を受け止め、その体験を楽しむ心構えが必要ではないかと思います。

 

 2023年が皆様にとりましてより良き年になりますように願っております。

 


理事長就任のご挨拶

 

未来創学アカデミー 理事長 漢那清松

㈱カンナ会長

会社経営の傍ら、環境問題に積極的に取り組み、環境大臣賞、旭日単光章受賞

 

 

 未来創学アカデミー会員の皆様、この度、能勢理事長の後任に推挙されました漢那でございます。

 能勢前理事長におかれましては19年の長きに渡り、理事長として菊地学長並びに未来創学アカデミーの活動を支えて頂き、誠にお疲れ様でした。有難う御座います。

 能勢前理事長の後任として、いささか迷いもありましたが長年お世話になった分、少しでも御恩返しが出来ればと思いお受けする事と致しました。

 

 その責務は誠に重く、身が引き締まる思いでございますが、未来創学アカデミーの考え方を学長、役員、そして会員の皆様と共に広く伝えて参りたいと考えております。

 至らぬ点も多々あろうかと思いますが、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

 

 さて、改めて昨年末開催されました未来創学アカデミー「2022年予測講演会」の資料に目を通しますと、世界のバイオリズムが今年2月末から5月末にかけて大きく落ち込んでおります。

 皆様既に御承知の通り、ロシアのウクライナ侵攻に端を発する世界経済の激変を表しているものと思われます。その余波が3~4ヶ月遅れで日本経済に大きく影響を及ぼす可能性が見てとれます。

 私も経営者の一人として何がどの様に影響が来るのか、外圧は防ぎようが無いにしても、「自分達で出来る事は何か」「打てる手はあるのか」、又「どの程度までなら耐えられるのか」等々、考えております。

 それにしても昨年末の講演会で菊地学長が予測された通りの動きが来ており、私もただ驚くばかりでございます。

 若い頃、先輩から「経営者にとって最も大切な事は『洞察力を働かせることだ』」と教えられましたが、残念ながら凡人の私には難しく、菊地学長の予測を大いに参考にさせて頂いている次第でございます。

 

 未来創学アカデミー会員の皆様方にも菊地学長の予測力をもっと役立てて頂けますよう、単に「良い話を聞いた」で終わらせることなく、「どの様に活かせるか」と考えながら聞く事に心掛けて頂ければ今後の人生に大いに役立つものと信じております。

 

 未来を創ってゆく皆様方とセミナー等でお会い出来る日を楽しみに致しております。(2022年4月)