生体エネルギーの仕組みと成長【ベルメウスの時代 Vol.16】

「怒りの感情」は「喜びの感情」よりも強いのか!?

 

 考えて見て下さい。

 悲しみや怒りが感情の中に充満していると、少々の喜びなどは、それを感じることも難しいのではないでしょうか。

 例えば、子どもさんがテストで100点をとってきたとしましょう。親はそれを見てとても喜びました。しかし、そのすぐ後に子供が大切な連絡を伝え忘れていたことがわかりました。母親はきっと怒ることでしょう。そして、子供をしかります。

 この時は、もう既に100点をとってきたことなど忘れてしまうのです。

 そして、そのまたすぐ後に、別の科目で同じように100点をとった答案を見せられても、今度は素直に喜ぶことが出来ないのが人間です。

 

 これは一つの例ですが、このようなことなどはどこの家庭にもよくある話です。特にたとえに出てくる母親がおかしいわけではないでしょう。

 

 人間の感情はこのように、その感情の種類によって「持続時間」と「発するエネルギーの強さ」が違ってきます。

 このエネルギーの強さの違いが、意識を生体エネルギーに記憶・感覚として記録することに多いに影響しています。

 

 生体エネルギーの意識は、その肉体を失う瞬間の意識、またはその近い時点の意識によって決定されることが非常に多いようです。

 ですから、よく怪談話の中で、「末代まで呪ってやる」と言って死んでいった人の、さまざまな呪いによる怪奇現象がテーマになるのも、あながちうそとは言えません。

 しかし、もちろんそればかりではありません。人々が、その過ごしてきた人生の中での色々な印象に残っている事柄なども数多く記憶されています。

 

 要するに生体エネルギーの意識は、肉体を持っていた時の感情の中で、特に強い印象や強いエネルギーを発するものが記憶・感覚として残ることが非常に多いということなのです。

仏教においても「往生際」が説かれることがありますが、このようなエネルギーの仕組みを感じていたのでしょう。

 

 では次に、生体エネルギーの意識を、“成長”という視点から説明していきたいと思います。

 

生体エネルギーは成長する

 

 人間の生体エネルギーの意識は成長するのでしょうか? 

 また、成長するならばいつの時点から成長が始まるのでしょうか?

 

 それは、人が「生まれたとき」(母体から離れたとき)に、生体エネルギーの記憶、感覚も肉体を通して育まれていきます。

 そして、その人間の成長と共に、生体エネルギーの感覚も成長していきます。

 ですから大人になればなるほど、生体エネルギーの情報量も多くなります。不幸にも子どものうちに肉体を失った生体エネルギーは、その情報量も少なくなってしまいます。それだけ純粋ともいえますが……。

 ましてや、地球上の人間は、宇宙においてまだまだ進化の過程にありますから、生体エネルギーの記憶の維持も不完全です。

 ですから生体エネルギー自身の記憶、感覚はあまり豊かとはいえないかも知れません。

 

 また、生体エネルギーの意識の問題で非常に大切なことは、人間の生体エネルギーの記憶はほとんどの場合、肉体とともに成長し感覚を学んでいきますので、「肉体を失った生体エネルギーが独自で学習することはまずない」ということです。

 

 生体エネルギー自身「思考能力」は多少ありますが、そのほとんどが欲求を満足したり、感情を変化させたり、という本能的な部分であり、例えば学問を学習するなどということはほとんどありません。

 

 それでは地球人類の生体エネルギーは、どのようにして知識を蓄えて、成長していくのでしょうか。

 

 人間は転生輪廻を繰り返すことにより、その生体エネルギーの知識を少しずつ、少しずつ、増やしていくのです。

 

 これが転生輪廻の大切な目的の一つにもなっているのです。