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「心」って何だ!? 【ベルメウス時代 Vol.19】

 人は地獄になんて行きません

 

 生体エネルギーの存在場所が通常の人間と同じ空間であることは理解いただけたことと思います。

 

 では、地獄がないのならたとえば生きている間にどんなに悪事を働いても、地獄に墜とされるということはないのか?と思う人もいるかと思います。

 その通りです。

 「地獄」という場所がないのですから行くことはありません。

 

 地獄にも行かないし、生体エネルギーの記憶も曖昧ですから、肉体を失った後も罪悪感に苛まれることが少ないから、いくら悪事を働いてもいいのか。

 それは別問題! そんな事はありません。

 これは人間一人一人の理性の問題であり、それが良いか悪いか、ということと生体エネルギーの存在場所とは何ら関係のない、次元の異なった論議です。

 

 霊現象と道徳とを一緒に考えては、本当の生体エネルギーの存在システムを知ることが出来ません。

 

 生体エネルギーは特別な空間に存在するのではなく、通常の人と同じ時間と空間を共有し、その存在エリアは、地球環境が維持される範囲であって、決して天上界や霊界ではないということです。

 皆さんの御先祖様も、遠い空間へ成仏していったのではなく、もう既に同じ周波数を持つ人間と合体という転生輪廻をしているか、または転生輪廻を待ち、あなたのすぐ側に存在しているかも知れないのです。

 

 人間の生体エネルギーが、惑星外までに飛び出す例外もあります。

 この例外については後の章にて詳しく説明します。

 

 それでは次に、人間大切な特質の一つに触れることにしましょう。

 

7 「心」その存在

 

 「心」、この言葉には何か特別な響きがあります。

 皆さんは、この言葉を聞いてなにを思うでしょうか。優しい心、思いやりの心、豊かな心、心がきれい、恋心……等々。

 そして反対に、心のない人、いやな心の持ち主、心労……等々。

 いろいろな表現が用いられて、使われるのが「心」です。

 

 しかし「心」は“思考”や“考え方”とは違う、ある種特別な意味を持って使用されたり、位置づけられたりすることがほとんどです。

 

 それは何故なのでしょうか?人間が思考し、判断し、行動する、その基準になっている「心」とは一体どんなものなのでしょうか?

 そして、「心」はどこに存在しているのでしょうか?

 

 また昔から「心とは?」という問いかけがあり、さまざまな解釈の「心」が表現されてきました。

 ある人は、「“心”とは、人間の頭脳にあり、頭脳が判断したものが心だ」といいます。

 そして、ある人は、「人間が感動した時、胸がぐっと熱くなるでしょう。だから心は人間の胸の部分にあるのです」といいます。

 

 さまざまなな宗教の教えの中にも、心についての解説は多々あります。

 そんな「心」とは一体どんなものなのでしょうか……。