☆人類の進化に「成熟」が大切なわけ!
日本における「第三次宗教ブーム」(註:このチャネリングが発表された1990年当時)とも呼ばれる精神的な求道感、物質文明の花盛り(註:当時はバブル真っ盛りでした)、世界のイデオロギーの変革(註:勿論これは歴史的にもしばしば起こりますが)、そして全世界的な特殊な能力者(ESP等)の出現。
どれをとってみても、肉体と生体エネルギーのバランスの変化によるものが多いです。
人類が進化するためには、「それぞれの惑星における人間が、あるレベルまで成熟している」必要があります。
創成期では創成期なりの進歩があり、初期から後期に向かって進んで行きます。
そして創成期の「成熟度が満ちた時点」で「宇宙からの作用」があり、次の段階である動物期へと進化します。
動物期でも同じように日々の進歩があり、「動物期としての成熟を迎える」と「宇宙からの作用」により進化し、人化期へと進みます。
地球人類は現在「意識期」にあり、それもかなり「後期」に来ていると思われます。第四段階における進歩の成熟を極めようとしています。
チャネリングでは「人為的な作用により、その進化が妨げられることがある」という指摘があります。
第四段階における成熟は、人類という「生命だけの成熟」だけでなく、同時に人類の造り出した「物質文明の成熟」も意味します。
ここで当然のように懸念されるのが、地球の自浄作用を越えた自然環境破壊であり、また経済力や武力などの物質的価値観の違いによる対立があげられます。
昨今、世界的な環境問題を話し合う機会がいろいろと持たれ、真剣に生活母体である地球の問題を改善していくことは何よりも大切なことでしょう。
(註:にも関わらず2017年になった今でも、地球温暖化対策は立ち止まり、上記のような懸念に対する根本的対策がなされないままなのが問題です)
☆人間にとって大切なものを知るときが来ています
チャネリングは、第四段階の後期を迎え、次なるステップへと進むべきこの大切な時代に、人類は新しい幸福感の基準を持って自分たちの生活を顧みながら日々過ごすことが必要だということを知らせています。
物質文明の発達も、地球に生まれた人類の行為としては当然の結果でしょう。
地球人類は第一章でもお話ししたとおり、生体エネルギーのみで生きるものではありません。物質的なさまざまな価値観と行為が伴っているのが自然なことだと思います。
でも、現段階に至っては、物質文明の豊かさのほかに、「目に見えない部分」、つまり生体エネルギーのメカニズムも知って、「より人間らしい生き方」を皆さんには気づいていただきたいと思っています。
3 生命の究極
ここからは地球人にも深く関連した、そして全宇宙における「人間の最終発展段階」にあたる第九段階の進化についてお話ししてゆきたいと思います。
☆「光」が意味するもの
古今東西「霊的」な事柄の記述には「光」という言葉が数多く使われています。
ある、霊界を記した書物にはこう書かれています。
「霊界にはさまざまな色をした光があり、それぞれがカルマ(業)を表している。」
「霊界は眩しくはない、透明で暖かい光に包まれ~」等々です。
また霊について、次のように記述したものもあります。
「高級霊になるほど発する光が強くなり~」とか「その人の霊が高いか低いかは、その霊の発する光の度合いを見ればわかる」など……いたる所に「光」という言葉が出てきます。
さて、「光」は何か生体エネルギーと深い関わりがあるのでしょうか。
私も相談者の方々からの数多くの「光」の話をお伺いすることがあります。
例えば、「病気になって弱っていた時に、どこからか銀色に輝く光が降ってきて自分を宇宙に導いてくれた。そしてふと我にかえった時、身体に何ともいえない充実感があふれていた」とか、「霊現象で悩んでいた方などに私がヒーリングしたところ、何かが身体を抜けていく瞬間、自分には合わない光が遠のいてゆくのが感じられた」とか、いくつも「光」に関する話題を聞くことが出来ます。
実は生体エネルギーというものは人には「光」として感じられるという特徴があります。その解釈は受ける人の感性によってまちまちですが、古くから、霊的現象に「光」が関係するのはこのためです。
最高の進化段階「完成期」に向かって進化を続ける人間は、「どの段階においても生体エネルギーを持っています」ので、その片鱗が「光」の現象として現れることが多々あります。
つまり、人間の本来の姿は、「純粋なエネルギー」として存在するので、それを地球人の段階では「光と表現する」ということでしょう。
もちろん普通でいう「光」とは違って、それがただの光ではなく、そのエネルギー自体に生命力があるということになります。
人間の進化段階で、進化が第八段階の光初期になると、人類は物質としての肉体を必要としなくなります。そして、この段階から物質的な肉体から解き放たれるために、それに惑わされるような感覚が減ってゆき完全な意識を持てるようになってゆきます。
すなわち肉体に必要な物欲、食欲、などなどさまざまな欲から解き放たれ、より純粋な生き方になってゆくということでしょう。
しかし、「光初期」ではまだ肉体の感覚が比較的強く残っていて、その意識は完璧とはいえません。
次の第九段階の「完成期」に入って初めて人類は最高点まで到達できるのです。
この時点において人類は完成されるといことです。