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スピリチュアル能力の原点【ベルメウスの時代 Vol.29】

4. 宇宙における「心」のありかたは!?  

 

 第一章で、宇宙的な「心」とは人間の最終発展段階、すなわち「完成期にまで進化した人々の判断基準」だというチャネリング情報をお話ししました。

 

 「生体エネルギーの判断力の基準」「生命存続のために必要な完全な思考」とは一体何でしょうか。

 ここではその第九段階の完成期まで発達した人々の特質をご紹介し、現在の地球人の「心」を探ってみたいと思います。

 

心と肉体

 

 人類の進化が純然たる生体エネルギーのレベルに至っても、その本質的な部分では「人間」であることに変わりありません。

 ですから、その考え方も大きく変化するものではありません。

 しかしながら、生存する形態が「物質的であるか否か」は人間の判断にまったく異なる判断基準を与えることも事実です。

 

 まず始めに、地球人類との比較の中から、生体エネルギーだけで生きられる人々の判断の特徴を考えてみることにしましょう。

 

 決定的に違う部分は勿論「肉体があるかないか」ということです。

 地球人は何はともあれ肉体の維持を真っ先に考えます。通常真っ先に地球人類が考えることは肉体の維持に関した事柄です。

 食欲、繁殖本能、睡眠、これらは肉体の維持には絶対に必要なものです。

 

 完成期の人類においてはここの部分が決定的に違っています。

 

 当然、同じ人間なのですからエネルギーの補給に関する行為、子孫維持に関する行為、休息に関する行為などはあるのですが、それは肉体の維持とは比べものにならないほど簡単に行われます。

 判断基準が地球人と大きく違ってくるのはこのためです。

 例えば食欲を考えてみると、地球人類は肉体の維持のため食物を食べます。

 これには大変なメカニズムが必要です。

 植物を育てるためには、まず地球外のエネルギーである太陽の光を必要とし、そして地球自身からもたらされる水分や各種栄養素も必要になってきます。

 また一日で成長し、食に適するようになるわけではありません。

 何ヶ月、または何年に渡って成長を待たなければならない場合も多々あります。害虫にもやられるでしょうし、天気が安定してばかりはいません。

 家畜の場合も同様です。病気にもなる心配もあります。

 

 肉体を持っている人間はこれらの大変な労力をかけて自分たちの食物をつくり出さなくてはならないのです。

 原始時代には、勿論上記のような技術も何もなかったわけですから、地面に生えているものを食べ、また狩に出て動物を捕えては食べていたのでしょう。そのような肉体維持に関する切磋琢磨により地球人類の文明、文化は進歩し発展して来たとも言えるでしょう。

 そして技術の進歩により貯蔵ができるようになってからは、人間の努力が若干あらぬ方向へ向かってゆきました。

 生存に関する本能の部分が満たされると、今度は欲望の満足へと向かってゆくのが人間の特徴のようです。

 

スピリチュアル能力の源は宇宙のエネルギー

 

 それでは生体エネルギーでのみ生きられる人々の場合はどうでしょうか。

 

 まず決定的な違いは肉体です。

 維持する肉体がないのですから、食物は当然必要ありません。

 それではどこから生命維持に必要な栄養を採っているのでしょうか。

 

 宇宙空間は「栄養素をたっぷり含んだスープのようなものだ」とお話ししました。

 

 まさに完成期の人間は、この宇宙空間から直接自分に必要なエネルギーを採り入れているのです。

 

 地球人類も同じようにこのエネルギーを受けているのですが、その形態の違いのためエネルギーを受けていても、それだけでは生きることができません。

 

 地球上においては特殊能力とされる、各種のスピリチュアルな超能力などは、この宇宙エネルギーを源とします。

 今、地球人類がこれらのことに関心を持ちはじめるのは、第四段階の後期に来ている地球人としては当然「気づくべきものに気づいた」ということでしょう。

 

 まさにこのエネルギーを積極的に採り入れ、利用することが第五段階、「体成熟期」に進化するのに必要な条件の一部なのですから。