· 

宇宙進化!【ベルメウスの時代 Vol.36】

移住と進化

 

 惑星内で、「肉体を持っている人類」が転生輪廻する方法は第一章でお話ししたように、生体エネルギーの波長(周波数が同じ)が合う「生きている人(必ずしも新しく生まれた人である必要はない)」に転生します。

 基本的に、人間は「惑星内で転生輪廻」します。

 

 いろいろな進化段階の人類でも、その部分は基本的には同じです。

 では、それぞれの「惑星の終焉」という状況にはどんなシスイテムになっているのでしょうか。

 

 まずは、第九段階の「完成期」にある人類の例をみて、宇宙転生を理解しましょう。

 

 それは、生体エネルギー期にある、「肉体を必要としなくなった人間の死」に大きな意味があます。

 地球人類のような「肉体を持った人間」の転生輪廻は、同じ惑星内で周波数の一致する肉体に合体するという形で行われますが、それでは惑星そのものを失おうとする生体エネルギー期の人間たちは、どのようにして自分たちの生存を図るメカニズムがあるのでしょうか。

 いくら高度に進化しているからといって、彼等だって種族保存の本能は持ち合わせています。

 

 その生存本能を満たす「宇宙のシステム」は、「他の星の人間に溶け込んで(融合して)その星の人間とともに生きる」ということです。

 「移住」と言っても良いかも知れません。イメージするのが難しいですね。

 それは「成りすます」という意味ではなく、その星の人間に転生輪廻するのです。

 

 人間が進化し、生体エネルギーだけで生きることが出来るようになると、宇宙にエネルギーを放出し、他の星の人間に「入り込み」生きることができます。

 こんなことを文字で書くと、ほんの2~3行ですが、宇宙を旅して(我々の旅とはまったく違いますが)、他の星にたどり着き、その星の人のエネルギーと融合するなどということは想像を絶する難しさだと思います。

 

 実はこれが、さまざまな進化段階の星の「進化」を誘発する、非常に大切な「条件」になります。

 前の方でお話しした、進化には「ある条件が必要だ!」というのがこれです。

 

 この「宇宙転生システム」を理解するために、もう少し細かく状況を見て行きましょう。

 

 それでは、生体エネルギーである人間の移住は、「された側」にどのような影響を及ぼすのでしょうか。まず、この点から解明して行きましょう。

 

進化は「終わり」と」「始まり」!

 

 受ける側のエネルギーの中に、想像を絶する「進化した人間のエネルギー」が飛び込むのですから、とてつもない影響があることはイメージできるでしょう。

 

 どんなことが起こるのかと云うと、ここでは生体エネルギーの「融合」という現象が起こります。

 進化段階の途中にある人間が、これらのような融合を受けると、

 「その瞬間、肉体の中に転生輪廻という“合体”をしていた生体エネルギーは、はるかに強いエネルギーに影響を受け“融合”し、まったく新しい人間の特質を持つこととなります。この時点で過去の人々の生体エネルギーはまったく新しい生体エネルギーへと変わってゆきます」

 これが、「進化」なのです。

 

 移住する側の生体エネルギー期の人々にとってそれは「先祖返り」のようなものかも知れません。

 とてつもない時間をかけて進化し、人間としての最高段階にまで達した人間たちが、またしても過去へと戻ってゆくのです。

 

 自分たちの惑星が消滅の時を迎え、その「消滅」と引き換えに他の惑星に重要な影響を与え、進化を促す。

 宇宙は大変なシステムで成り立っています。

 しかし彼等の「進化」も同じ宇宙転生の結果であり、やはりそこには先人達の悲しい、そして大自然の中では当然の「終焉が」あったからこそなのです。

 

 宇宙のシステムとは何て壮大で、生命のシステムとは何て神秘的なのでしょうか。

 宇宙の描く物語はドラマチックです。

 表現が小説めいてきましたが、この素晴しいメカニズムの上に、「人間の進化」がなりたっているということです。

 

 それでは生体エネルギー期の人間というのは、全員が移住し、誰一人として死ぬ人間はいないのでしょうか。

 それは否です。いろいろな事情により惑星に残り、死を迎える人間も当然いるようです。

 まさに生命という存在は「終わりが始まりであり、始まりは大いなる終わりへの一歩」なのです。

 この大宇宙の中で、この生命の営みが連綿と続いているというのですから凄いものです。

 

 今、代表的な例で「宇宙転生」を説明しましたが、それでは地球の場合ではどうでしょうか。

 

 基本的にはまったく同じことが行われます。

 しかし、地球という惑星は、まだその存在が固体でできている物質的な惑星です。その環境下にある地球人類は、どんなに進化の段階を経ても、人類の3区分である「物質期」を越えることはできません。

 地球人類が「生体エネルギー期」に達するのは、宇宙転生を何度も繰返し、他の惑星での転生輪廻を経た上での、それはそれは遠い未来のことでしょう。

 

 ですから、地球という惑星の終焉が訪れた時、人間は生体エネルギーだけを宇宙にとばします。

 そして肉体は星と共に滅びてゆかなくてはならないようです。

 

 しかし、その頃には生体エネルギーも進化し、発達しているので、地球人としての「記憶と考え方」を他の惑星に運び、その受け入れ側となる人間の進化に大きな影響を与えることでしょう。