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雑踏の「音」を楽しむ

 未来創学アカデミーの健康への考え方の中に「食・色・音の波動から受けるヒーリング効果」というのがあります。

 

 「食」が体に重大な影響をもたらすことは当然ですが、単に「栄養素」という考え方ではなく、「その食材が持つ生体エネルギーの影響」というものです。

 

 簡単に言えば、その食べ物がもっとも強いエネルギーを発する時期に食する、つまり「旬」のものを食べるということです。この点、日本食は旬の素材を活かすことに長けていて、まさに「世界文化遺産」も的を射ていると思います。

 

 このように「いろいろなものにはエネルギーがある」という観点から見ると、私達の周りには身体=人間の生体エネルギーに影響するさまざまな波動があります。

 「色」にも波動があり、絵画でも写真集でも、そこから発せられる「色の波動」を浴びることも大切で、テレビなどのモニターだけで見るのではなく、美術館などで本当の色を見ることもヒーリングになります。

 特に「その年のテーマ・カラー(2018年は「濃紺」)」は、その年、活発に動くためのパワーをくれますし、また「自分が気に入っている色」などは「自分に足りないパワーを供給している色」でもあるので大切です。

 

 自然の中にいるとヒーリングになるのは、そんなエネルギーの要素を多く含むからで、食を育むエネルギーや光合成を導く植物の緑や大気の状態を反映する朝日や夕日の色などなどさまざまなヒーリング要素を持っています。

 

 その他、自然の中には「音」に関わる要素もたくさんあります。

 

 ヒーリング・スポットの条件にもなっている「大地と水が触れ合う場所」の音。

 海の波打ち際の音であったり、さざなみの音であったり、川のせせらぎであったりします。他にも木々の葉が揺らぐそよ風の音など、いろいろなヒーリング効果があります。

 もちろん「自然」は災害などももたらしますが、そこには「危害を与えようとする意思」はありません。ですから人間はさまざまな災害を受けながらも自然を愛するのです。

 

 「音」のヒーリング効果は自然の中だけにあるわけではありません。

 人工的な「音」の波動にも人は影響を受けます。大好きな音楽に癒されたり、元気を貰ったりします。

 

 音楽にもヒーリングに効果的な「聞き方」があります。それは「音楽を浴びる」こと。

 

 最近の音楽の楽しみ方の多くは、携帯プレーヤーにイヤホンなどをつないで楽しむことが多いのではないでしょうか。

 でも、「ヒーリング効果」が高いのは、スピーカーから出た音を耳だけでなく、身体全体で浴びることです。

 

 ライブなどを聞いた感動や「パワーを貰う」などの感覚は、この効果の最たるものでしょう。

 

 「音」の効果は、音楽だけではありません。

 

 人間の営みの中にはさまざまな音が存在します。その一つ一つを取り上げると「雑音」と感じるかもしれませんが、それがまとまった「雑踏の音」には人々の「活気のパワー」があります。

 

 街に出て「人の活気」を浴びてみるのも一興だと思います。