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ヒラメキ! 呼吸術

 以前、「デフォルト・モード・ネットワーク」についてお話ししたことがあります。このデフォルト・モード・ネットワークは脳の現象の一つで、最近進んできた脳研究によって解明された、脳の不思議の一つです。

 

 人が「ヒラメク」には、いくつかの条件があることを以前もコラムに書いたことがありますが、その一つは、「解決したい問題などをとことん突き詰めて考えること」でした。やはり「ヒラメキ」も、何も考えずにいたのでは出てこないということです。しかし不思議なのは、「考えても考えても必ずしもその時にヒラメかない」ということでしょう。ヒラメキは何かのきっかけで突然浮かぶことがあるのは皆さんも体験していることだと思います。

 

 ヒラメキ条件の二つ目が、「考え抜いたらそのあとはボーとする時間を持つ」ということ。先ほどもお話ししたように、ヒラメキは突然やって来ます。それも、その多くは何も考えていないときにやって来ます。

 

 この謎に迫ったのが「デフォルト・モード・ネットワーク」なのかも知れません。

 まだまだ「脳」は不可解な部分が多く、その機能が完全に解明されたわけではないようですが、最近特に発達した、脳の血流を測定するMRIによって、脳の活動状況が見えるようになりました。その中で、「ボーとしているときに、実は脳が活発に動いている」という結果が出たのです。「え~、頭を使ってないのに脳が動いているの?」と不思議に思われるかもしれないのですが、どうも脳はそんな動きをしているようです。実はこの活動が普通の活動、話したり、本を読んだりなどをしているときの20倍のエネルギーを消費しているという研究があります。だからいろいろ考えた後にぼーっとする(実は活性している)ことによってヒラメキが起こるのです。

 

 これはスピリチュアル的にも実感していることです。

 ある種の呼吸法をしているとヒラメキが多くなることがあります。

 

 未来創学アカデミーでの呼吸法には大きくわけて二種類あり、思考を休めるための呼吸法と活性化するための呼吸法があります。前者が「QT呼吸法」、後者が「SHT呼吸法」と言います。まさに脳科学的に解明された、脳の安定と活性と同じでした。特に活性に効果があるSHT呼吸法は開発当初から「あまり頻繁に使わないこと。いざというときに使うこと」という注意を行って来ました。だからと言って、特に危険なものではないのですが、興奮状態を招くことがわかっているので使い方に注意をするようにお伝えしています。

 それはともかく、ヒラメキには呼吸法が有効というです。

 

 その呼吸法(SHT呼吸)は以下です。

①ゆっくりと息を吸います。

②いっぱい吸ったら、吐き出さずに息を止めて、吐いているイメージを作ります。

③約30秒ですべて吐きます。

 

 以上です。文章で書くと簡単ですが、実践してみるとなかなか上手く行かないかも知れませんが練習をしてみて下さい。きっとあなたにヒラメキが舞い降りてきます。