日本語には「息・呼吸」に関する言葉がたくさんあります。
「息を合わせる」「息を呑む」「息が上がる」「息を殺す」「鼻息が荒い」「青息吐息」「肩で息をする」「息急き切って」「阿吽の呼吸」「一息入れる」「息詰まる」「息の根を止める」「虫の息」「息を抜く」……たくさんあります。
呼吸は命に直結するだけにそれだけ大切だということでしょう。
急いで伝えたくて走って行ったときなどは「息が上がって」しまい、なかなか言葉が出ないので、まずは「一息ついて」から……となります。
呼吸が落ち着かないと話すことすらできません。ましてや息がゼーゼーしているときにはまともな判断すら出来ないでしょう。ことほど「呼吸と身体=生活」は密接な関係にあります。
そして呼吸が密接な関係にあるのは肉体だけではありません。
超能力的、スピリチュアル的な能力にも呼吸は深く関わっているのです。昔から伝わる武道やヨガ、気功などでも、
その基本的な部分には「呼吸」が密接に関わっています。
肉体を健全に維持するためには、肉体に必要な栄養素を取り入れなければいけないことは誰でもわかります。
食べ物を循環させることによってその食べ物の栄養素を摂り入れ、不要なものを排出します。こうやって肉体を維持します。
それでは生命力であるエネルギーに必要な栄養素はどうすれば良いのでしょうか。
もちろん肉体を維持するために栄養素を摂ることによって、細胞のエネルギーにも栄養が渡ります。しかしながら残念なことにそれだけでは足りないのです。
そこで必要になってくるのが「呼吸」です。
呼吸も肉体を維持するために必要不可欠で、体内に酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出するという循環をしていますが、オーラ的な部分から見るとやはりこれだけでは足りません。
分かりやすく言うと「普通の呼吸は、肉体を維持するための最低限の呼吸」ということになります。
オーラを輝かせ、オーラの力を高めるためにはもっと集中した呼吸法が必要だということです。
例えば、人間は基本的に誰でも「走ること」が出来ます。
でもオリンピック級の「走り」をするとなると普通の状態では無理でしょう。そこには「高度な訓練」が必要となって来ます。
呼吸もこれと似たようなものだと考えると分かりやすいと思います。
「勘を良くしたい」「相手を少しでも正確に捉えたい」「出来ることなら未来を少しでも読みたい」「もう少し運を呼び寄せたい」……こんな欲求は誰でも持っていることでしょう。
そしてこれらは「決して無理な欲求」ではありません。
人間であるなら誰もが持っている能力なのです。
肉体に栄養を与えるのと同じように、「目に見えないオーラのエネルギーに栄養を与える」のは「呼吸」です。
呼吸は酸素を取り入れるだけでなく、自然界から多くのエネルギーも摂り入れる大切なものです。
呼吸を意識して大いに有効に使ってみたいものです。