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自然のメッセージを聞く!

 ヒーリング・スポット、という言葉が一般的になってから随分とたちます。

 

 そんな場所をめぐるツアーなども現れ、多くの方がいろいろな場所を訪れたことでしょう。

 日本においては神社仏閣や自然の山海から偉人ゆかりの場所まで様々で、海外においても同じようなポイントから先住民のシャーマン信仰の場所まで数多くの「ヒーリング・スポット」と呼ばれ場所があります。

 

 今までも何回かコラムやセミナーにおいてもお話しさせていただいたことではありますが、基本的に「ヒーリング・スポット」というのは「大自然のエネルギーが人間に影響を与える場所」です。人間は地球上に生まれた生命ですから、これは至極当然なことです。

 その要素は、

①水と大地が接するところ。

②火山がある(地下のエネルギーが溢れる)ところ。

③地下水脈の上。

④人間のエネルギー(想い)に汚染されていないところ……

 

が代表的な特徴です。

 

 過去における修験者などはこのエネルギーを感じ、そこを自らを研ぎ澄ます場所とし、祠などを建て、修行に励んだのでしょう。また、人は古来から海辺や川辺に集落を持ち、温泉で癒され、地下水が豊富な場所に定住しました。

 

 さて、現在です。ここのところ、降雨災害は後を絶たず、火山噴火の兆候が各地で観測されています。そして地震は頻繁に発生し、津波が町を襲い大災害ともなりました。

 本来なら人を育んでくれるはずの「自然」が牙をむいてきた感さえあります。

 このような大規模な自然変動は、過去にも数多く起こっています。だからと言って、私たちは手をこまねいていて良いのでしょうか。もしかすると私たち人間が地球環境に影響を与えてしまっている可能性もあるのです。

 「今更ですか!」という声も聞こえて来そうですが、これは私たちひとり一人が意識をする段階に入って来ている証拠だと思います。

 

 東京を考えてみましょう。東京は典型的な人工的な街です。経済活動のために都市開発を行い、無制限に地下水をくみ上げ、利水と称して川の流れを変え、人に都合よくデザインされて来ましたが、ここにヒーリング的自然を感じることはほとんどないでしょう。

 

 基本的に、大自然はかなりの「許容量」を持っていますが、限度を超えると牙をむきます。

 ブラジルのアマゾン開拓も、今や一国の問題ではなくなっています。そして過去の生物に由来する化石燃料を無計画に燃やし続け、大気を汚染しました。

 明らかに地球両極の氷は溶け始め、海面上昇が起こっています。

 また今年のように、まだまだ新しいウィルスも出現することでしょう。

 

 私は特に環境活動家というわけではありませんが、「行き過ぎた欲望」による地球からの搾取は、結局、私たち人間に跳ね返ってくると考えています。

 私たちが、大自然からのメッセージに耳を傾けることで、「大自然の恩恵」をもっと考え、ひとり一人が少しずつ変化をすると、それが大きなパワーになると考えます。

 せっかくのヒーリング・スポットが人間の脅威にならないように、自然を保つ義務も人間にはあるのです。