前回のシンキングでは「運気を落とす人」の特長として、次のようにお話ししました。
『その原因は明確で、「目的意識=ヴィジョン」です。この「目的」が誰にため、何のため……がはっきりしていて、それが正しければ、オーラは強く発信され、その人の行動と判断は支持されることになります。これを失ったときに、人の判断は狂いだします。方針の転換は目的意識にのっとり、より良い方向に転換するならば、あまり問題にはなりません。問題なのは「目先の利益」を追って判断・決断を繰り返すことです。これは運気を落とす最大の原因となるので注意が必要です。オーラを感じられなくなる大きな原因です』ということでした。
「運気を上げる」ためには、もう一つ欠かせない要素があります。
それは「タイミングを読む」ということ。
これは、「自分の波動と社会の波動のタイミングを合わせる」ということで、何かを行うときに非常に大切な要素となります。
これは誰が考えても重要であることはわかりますが、その実、その仕組みと、タイミングをどのようにして合わせたらよいか……となると、なかなかわかりにくいものです。
まずその原理ですが、地球上のすべての流れは一種の波長によって出来上がっています。
波動原理というと常に「とんでも科学」のような扱いになってしまいますが、人間を含め、それぞれの物質はすべて固有の周波数を持っていて、それにより引き合い、存在しています。
一個人としても、固有の波長を持っていますし、それが集合した「社会」も波長を持っています。人間が活動するときに、この個人の波長と社会の波長が合うかどうかで「運気」が大きく動きます。
残念ながら、この周波数をはかる機械はまだ存在しませんので、正確に測定などすることはできませんし、感じた波動のタイミングが正しいかどうかも確認することはできません。しかしながら、その「雰囲気」は探ることができますし、見えないタイミングを少しでも感じることができれば、それは「勘」という形で表面化します。
「何故、まだやって来ていない一年の予測ができるのか」「何故、災害や、行動などのタイミングが読めるのか」……等々、お尋ねいただくことがあります。なかなか難しい質問ですが、人間には物質部分である肉体と、それを司るエネルギー部分があり、そのエネルギー部分である「生体エネルギー」がさまざまな波動を感じ取り、情報として伝えます。
それを「勘」だとか「超感覚」などといっているのですが、基本的には生きている生物が持っている「能力」と言えるでしょう。
さて、この「勘」の磨き方ですが、いくら頭で考えても浮かぶものではありません。
まずは「先を考える」という意識から「先を感じる」という意識に切り替えて下さい。この意識の変革によって、「勘」のスイッチが入ります。
次にカレンダーなどを使って練習をします。
これから先のカレンダーを眺め、まずは月(ムーンではなく、マンス)を眺めます。そして、自分にとって何月が盛り上がりそうか、何月が落ち込みそうか……と感じてゆきます。
これを何回も試すことにより、最初は月の盛り上がり、落ち込みが毎回変わることかと思いますが、そのうちに同じような結果に固まって行くと思います。
次の段階では、同じやり方を「日」でも行ってみましょう。
だんだん自分の波動の好不調が見えてきたら、次に「社会のムードはどうだろう!?」とイメージしながら、同じことを繰り返してみてください。
そして両者の波動を組み合わせると、一致してくる月日があると思います。
基本的に、そこが「タイミング」である可能性は高いでしょう。
経済学者のピーター・ドラッカーは未来について、「わかっていることはただ二つ。未来はわからないということと、未来は今の現実とは違っているということ」と言っているそうですが、未来を予測するためのヒント、すなわち雰囲気という波動は感じられることが多いものです。
是非、波動のタイミングを呼んで、運気を上げていただければと思います。