この夏も、全国的な行動自粛を課せられ、ストレスの多い生活であるにも関わらず、旅行なども叶わず、自然の中に癒しを求めることさえもなかなか難しい生活が続き、爽やかな風に当たり、穏やかな秋の空を見上げ、癒され、ストレス解消することすらまだそれも難しい社会状況です。
九月の終わりには8年ぶりという、満月の「中秋の名月」が多くの地方で見ることが出来ました。せめて、この見事な満月に願いを込めた方も多いことでしょう。
現代のように楽しみが多くはなかったであろう古の時代、中秋の名月をお団子やお酒とともに愛でるという習慣には風流を感じます。
そんな厳しさも優しさも与えてくれる「大自然」ですが、それが味わえない今、今回のコロナ禍のように外出自粛が続き、ごく家の周りでしか行動が出来ないような時に実践する、ヒーリング方法をお伝えしましょう。
それは「音」のセラピーです。
もちろん「好きな音楽を聴く」というのも大いに効果のある方法ですが、ここでは都会にいても充分効果のある「自然音」の楽しみ方をご紹介します。
もっとも効果があるのが「風の音」を感じること。
もちろん「風」は感じるもので、聞くものではありませんが、人々は昔から「風の音」を利用してきました。例えば「風鈴」です。夏の暑さを和らげるために、風によって鳴るガラスの音で清涼感を楽しんでいます。
もともと風そのものには音はありませんが、家の中でも「風の音」を楽しむ工夫をしてみましょう。
適度な風のある日、窓を開けて薄手のカーテンを引きます。そうすると「サラサラ」という音になるでしょうか。この音を楽しみましょう。
また、外に出られる時には街路樹などの葉の音を探してください。
家にいても外出していても、基本的に人は視覚を使うことが多いと思います。ですから普段、あまり風の流れを意識することはありません。
あえて「風の音を探す」ことによって自分に当たっている風を意識するようになります。
次に意識するのは「水の音」です。
家の中で「川のせせらぎを聞くことが出来る」という環境を持っている方はなかなか贅沢ですが、都会の中ではほんの少数でしょう。ですから家でちょっと贅沢をしてみます。
お風呂の中でシャワーを流しましょう。自分が心地よいと感じる強さに調整し、湯船につかり、その音をゆったり聞いてください。
また、雨の日にはあえて「雨音」を楽しみます。豪雨の「ザーザー」は、嫌でも耳に入りますが、「パラパラ」「しとしと」降る雨にわざわざ耳を傾ける人は多くないと思います。
ですので意識して耳を傾けましょう。
これらのように普段意識しない音を意識してみると、人はアンテナが開き、自然の波動を感じ、感性が豊かになります。
風は空気の流れ、水は生命の源。
どちらも人が生きてゆく上で欠かせない要素です。敢えてそれらを意識することによって、都会にいても大きなヒーリング効果が得られます。
これは簡単ですので、是非、お試しを!