今、アメリカの「知」が大変な事態になっています。
毎日のようにニュースにて報道されているのですでにご存じのことと思います。アメリカ大統領があの名門ハーバード大学に対して強烈な締め付けを行っているのです。これには皆様も驚いたことでしょう。助成金を全額停止し、留学生の締め出しを通告しました。そして6月にはハーバード大学に限らず、留学生ビザ取得の面接をほかの国でも停止したようです。日本も例外ではなく、新規留学ビザ取得の面接を停止しているようです(6月初旬現在)。
問題はその「理由」です。アメリカが「自国の学生だけに学問の門戸を開き、人材を育てる」という方向に切り替わったのならそれはそれであり得るかと思います。そして現在の留学生が卒業し、研究者が新たなる活動の場を求める時間をとってからなら話はわからないでもありません。しかしながら、今回の措置は「反ユダヤ思想を持つ学生を取り締まらなかったから」「極端なリベラル化がみられるから」との理由のようです。これは非常に判断が難しく、基準が曖昧で、措置が恣意的になりやすい理由といえるでしょう。
「反ユダヤ思想」といってもイスラム圏から来ている学生がすべて「反ユダヤ」思想とは限りませんし、在校生がイスラエル・パレスチナ戦争に反対したからと言って、そのすべての学生が「反ユダヤ」である訳もなく、人道的理由によりデモに参加する場合も多いことでしょう。
「極端なリベラル化」も線引きは曖昧です。「極右以外はリベラル」ということにもなりかねません。そして何よりもこれがあの「自由の国アメリカ」で現在起こっていることで、驚きしかなく、知への逆行としか思えません。
ここまではあなたも感じる疑問かと思います。
では視点を宇宙的に広げて考えてみましょう。長年のチャネリング情報でわかったことは、人類の究極進化は第九段階の「光の人類」と呼ばれる人々で、そのような生命は肉体を持たずエネルギーそのものが生命体であるということでした。肉体がないのですからその存在そのもが私たち地球人とは違い、価値観も異なっています。例えば、生命維持のためにものを食べることはないし、貨幣経済などはもちろんありません。寿命も肉体的なものと比較にならないほど長く生きています。私たちから見るとユートピアのような世界かも知れません。そのような惑星の一つに私がチャネリングを行ったベルメウスがあります。過去、すぐれたチャネラーたちもそんな惑星とチャネリングを行い、それを地球上で語ったことが現在の宗教の始まりとなっています。
さてそんな究極進化した星の一つ、ベルメウスでの職業は3つしかありません。もちろん職業といってもそれはお金を稼ぐためのものではなく、ライフワークといえるものなので、活動ともいえます。それは「芸術活動」「探索活動」「外交活動」となります。彼らはこれ以外の活動をほぼしていません。
芸術活動は創造性であり、探索活動はまさに知の追求です。そして他の惑星との外交活動も知恵の結集が必要な活動です。
すなわち遠い未来においても人間が一貫して必要とするものは「知」だということが理解できるでしょう。そしてそこに必要な重要な要素が、「知の柔軟性とバランス感覚」だということです。このように宇宙的な視野から見てみると、まさにアメリカの「知への対応」がどれだけ進化に逆行しているかが分ります。
人間の行動は目先の利益に走ったり、その時の都合で決められたり、特定の利害で動くことが多いものです。その行動決定の基準に少しでも宇宙的視野を取り入れることで、より良い方向に、より間違いの少ない判断になると私は考えています。
あなたの人生を豊かにするためにも、その行動と判断に宇宙的視野を取り入れることが大切だと思います。