今回は、前号の「緊張と緩和」の続きとなります。能力開発の「キモ」でもありますこの生活習慣について、もう少し掘り下げてみたいと思います。
実は「休む」と云うことには、単なる肉体的休息以外の大きな意味が含まれてもいます。
アナログ社会からデジタル社会に変わり、生活や仕事の仕方は大きく変わって来ました。
電話でしか出来なかった予約などはネットで簡単にできるようになりましたし、複雑極まりない電車や飛行機の運行もデジタル技術ではるかに楽になったことでしょう。身近なところではECは便利ですし、出社しない働き方などアナログ時代では考えられませんでした。自動車の運転も自動運転が普及し始め、大変楽になって来ました。
反面、デメリットとしては情報過多による疲れ、コミュニケーションの不足から来る人間関係の悪化、常に目や耳を使う環境。将来、目や耳を悪くする人が増えてくることでしょう。時代の進歩には良し悪し両面があります。
そんな中で、見落とされがちなのが人の感覚です。どこまで技術が進歩しても人間生活の基本は生命としての人間の感覚です。特に「先を読む力」は誰もが欲しいと願う能力ではないでしょうか。勿論「先を読む」と言っても、未来は決まっていませんので、それを予知することは不可能なのですが、社会の動きを予測して自分が適切に行動することは可能です。
今回のタイトルは「休むことの大切さ」ですが、ただ単に休息するのならそれは誰にでも出来る事。ここでは「休むことの大切さ」をエネルギー面からお話しいたします。
疲れたら休む。これはこれで大切なことなのですが、予測能力を高めたりする超能力的な「休む」にはコツがあります。予測能力や勘を高めるためには二つの作業が必要となります。
一つが、自分の知りたいテーマを徹底的に考えること。
二つ目が、適度に休みを挟むこと。この二つです。
例えば、自分の将来を予測するのはなかなか難しいことですが、その方向性を見出すことは重要です。これをやりたい人は、まず「自分の将来は何をしたら良くなるのか、自分の能力は何なのか」などを集中して考えてください。何度も何度も自分に問いかけてください。答えはなかなか出ないでしょう。何時間も考え込む必要はありません。長くとも30分から1時間程度が限界です。そして「考えるのをやめ」ます。また時間があったら同じ問いかけを集中して考えます。これを何度か繰り返すと不思議なことに、ある時「ヒラメキ」が湧くのです。これが訓練です。
問いかけは何も大きなテーマである必要はありません。身近なことから始めてください。そんな思考方法に慣れてくると、あなたの生体エネルギーはチャネリングを始めます。
これには「集中して考えたあと」の、思考の解放がとても大切です。
つまり休むことがヒラメキの原動力となります。考えて、考えて……休んでください。これがコツ!
これであなたの予測能力は格段に高くなって来ることでしょう。