またもや日本の政治的「顔」である、首相が交代するようです。就任から一年未満でしょうか。
交代することは基本的に問題はないのですが、問題は「何故やめるのか?」という部分でしょう。議員たちは何を問題とし、何のために首相を交代させようとしたのか……。
これを見極める必要があります。
日本の首相はご存じのようにアメリカやフランスなど多くの国の大統領とは違い、国民の公選制で選ばれるものではありません。政党内だけでの選挙によって選ばれます。つまり党内(現状では自由民主党)だけの人気投票という意味しかありません。そこに「国民のために首相を変えた方が良い」と云う思想を皆様は感じられるでしょうか。
ニュースなどでは「誰が良いか」などとアンケートなどが行われますが、一部の人を除いて「日本の顔」を選ぶ権利を一般国民は持っていないのが現状です。
今回の辞任ドタバタ劇を見ていると、政治家の方々は「何を見て」政治を行っているのだろうかという疑問が浮かんで来ます。選挙に負けたから首相の責任……。そうなのでしょうか。選挙に負けた根本的責任は首相というより与党そのものにあるのではないでしょうか。未だに引きずる金権体質、国民より自分の選挙に血道をあげる人々、日本の将来よりも目先の利益を負う人々……。まあ、いつ自分が落選するかもわからない「明日を想像出来ない人に、日本の明日を考えろ」という方が酷なのかも知れませんが、それだけの覚悟を持って仕事をしていただきたいものです。
日本には何が本当に必要なのか、世界の中で日本はどのような国になって行けばよいのか、国民が将来に夢を持てる国とはどんな国なのか……。そんな本質的な事を考える資質が議員には必要です。
物事の本質を考えることは確かに大変難しいことでしょう。
未来創学アカデミーでは常にこの「本質」を見極めようと努力する姿勢を大切にしています。その一つの思考方法が「究極を考える」ということです。
例えば「資本主義」。このシステムが正しいかどうかを考えるとき、究極を考えます。
資本主義は自由競争ですから資本の使い方により勝者、敗者が出てきます。そして競争の結果、究極的には一業種一社があれば良いと云うことになります。そうすると一社の独占が可能になってきます。これによる弊害はどなたでもお分かりになることでしょう。ですから本質的には「資本主義には問題がある」ということになります。
すでにこの経済システムの問題点を理解している人は当然存在し、「公正取引」とか「独占禁止」などの補正的考え方が出て来てはいます。そして社会システムは段々ややこしくなって行きます。前述の根本的な問題点を修正しながら行くのか、抜本的に新しい社会システムを創造し、構築して行くのかが今後の人間社会の存続を決める重大な生き方の指針となります。
皆様も是非、新しい社会システムを考えてみてください。未来創学アカデミーでは新しい社会システムとして「共生主義」を提唱していますが、この説明はまた別の機会に譲りたいと思います。
もう一つ、現実的なところで究極を考えてみましょう。「現在の学校教育は必要か?」と云う質問です。ほとんどの方が「必要!」とお答えになるかと思います。チャネリングによる究極進化した人類を規範にすると、「不要」と云うことになります。それは何故か? チャネリング的な理由はセミナーを聞いていただくとして、簡単に言えば、「個々に違う資質を持つ人間に同じ知識を詰め込んでも無駄だから」と云うことになります。
「無駄」は言い過ぎかも知れませんし、これはあくまで「究極の考え方であり、極論」です。ですが、この本質を見極める目を持つことにより、学校教育の問題点が具体的に見えてくることも確かです。それによって束縛から解放され、より自由に生きることも可能になります。
思考を変えることは簡単なことではありませんが、現状を安易に受け入れるのではなく、問題点を考え、本質を見抜く力を養うことがこれからの人類進化の課題となっているのです。まずは「あなた」から、本質を見抜く力を身につけていただきたいと思うのです。