最近は「社会の揺れが激しい」と感じるのは私だけではないでしょう。
代表的なものには「エネルギー」「環境問題」があります。エネルギーは日本の場合、東日本大震災を経験し、原子力発電所の危険が現実のものとなり、一時は原発からの脱却が叫ばれました。しかし、急激な電力需要の高まりとともに原発も容認せざるを得ない状況となっています。世界的にも同じような状況であり、ドイツなどは原発からの脱却に舵を切ったものの、その供給が不安定なこと、そしてロシアのウクライナ侵攻を受け、原油の供給が不安定になったことなどで電力供給に不安が生じています。原発だけでなく、火力発電も昨今の気候変動などからその対処に世界中が苦慮しています。
環境・社会問題も大きく揺れています。SDG's(Sustainable Development Goals=日本語では「持続可能な開発目標」)、DEI(Diversity:多様性、Equity:公平性、Inclusion:包括性)は2023年までは経済活動にも積極的に取り入れられ、これらに配慮しない会社は社会的に認められないということまで言われていましたが、最近は風向きが変わり、これらから離脱する傾向が出てきました。
他にも数年前までは「グローバル社会」と言われていましたが、現在のトレンドは「自国ファースト」です。政治的にも右派・左派という言葉があるように人の考え方にはいろいろありますが、昨今は右と左の振れ方がかなり極端になる傾向が出てきました。
民主主義は基本的に「多数決」が原則ですが、ここに権威主義が入ってくると為政者が自らの権威づけのためにあらゆる手段を使い「民意」をコントロールしようとします。現在はこのような傾向にあり、多くの意見を取り入れるはずの政治が一部の「声の大きい主張」に傾くようになって来ました。これは危険なことであり、憂慮すべきことなのです。そもそも民主主義の過半数においても、半数を超えられなかった49%の意見は無視されることが多くなり、これが分断の原因となっています。こんな極端な揺れ幅を持っているのが今日の社会であると感じています。
本来の社会には「バランス」が必要なのです。これは宇宙的な真理で、究極に進化した人類は言語ではなく、テレパシックなコミュニケーションを取るために「嘘」をつけません。そのために双方の利益になることを考える思考になっています。地球人類がこのような思考パターンを完全に習得するにはまだまだ時間がかかりますが、少なくともその片鱗を持つ人類として「バランス」を考える癖を付けることが大切です。
例えばAIの発達により、とてつもない量の電力が必要となっています。この進歩は否定されるものではありませんが、その電力を供給するために「どれだけ地球を痛めているのか」という点は充分考慮されなければなりません。
いくら多数決とはいえ、主流以外の考えを否定しては社会は成り立ちません。反面、少数意見を過大に取り上げてもバランスが崩れます。多数決の中でも、少数の意見をどう有効に汲み上げるかを考えられない人は政治家になってはいけません。
そもそも「自国ファースト」は当たり前であって、今更言うようなことではありませんから、これを大声で叫ぶ人はすでに政治的な素質はないと言えるでしょう。
本来、社会は如何に「バランスを取れるか」が大切であり、右か左か……という選択ではありません。
今年、皆さんも「バランス重視」でさまざまな事柄を考えてみてください。きっと、もっと住みやすい社会が実現します。それが宇宙的システムなのですから。