光の宇宙から見た人間

 さて、今年も早半年が過ぎようとしています。世の中のスピードはめまぐるしく、自然も社会環境も激変を続けています。そして相変わらず世の中は、日本も世界も落ち着きのない状態が続いているように感じます。以前「民主化革命」といわれ、もてはやされた「アラブの春」はチュニジアからエジプト、シリアと広がり、その後も北アフリカ諸国を巻き込み一大政変と化しましたが、今となってはあの熱気は何だったのかと思わせるほど民主化は程遠く、当事国は混乱しています。経済的には世界中で貧富の差は拡大し、同じ国内であってもその差は広がるばかり。決して地球が安定しているとは言いがたい現状でしょう。このような地球の様子を宇宙の人たちはどのような目で見ているのでしょうか。

 最近のチャネリングで興味深い事実が語られています。それは、「宇宙人はことあるごとに地球に干渉している。かなり多くの事象に宇宙の知恵が関わっている」ということです。

 具体的にはどのようなことなのでしょうか。人間にも進化の過程があり、また年齢によっても知識や判断力に違いがあるように、宇宙からの干渉も「どの段階の宇宙人からの接触か」によって大きく差が出ます。すでに肉体が必要なくなった第7段階以上に進化した人類からのチャネリングは主に「精神的」な意見が多く、「人の生き方」などに役立つ情報が多くあります。また地球人に程近い進化段階からは「技術的」な情報も多く寄せられます。今回わかったことは、地球の歴史の中で大きな変化をもたらした出来事にはかなりの確立でチャネリングが行われていたのではないかということです。代表的なところでは18世紀、世界に大きな変化をもたらした産業革命。この言葉自体は後に経済学者が用いたものですが、この近代工業化は多くの企業や人材が同時多発的にさまざまな革新を行い、最終的には社会構造をも変革させるほどの影響力をもたらしたことは周知の事実です。それでは何故「同じ時期に同時多発的に技術革新が起こるのか」ということですが、これがチャネリングによる「ひらめき」にあったのです。同じ時期に多くの人々がチャネリングによる干渉を受けていたということです。最近でもこの現象は多く見受けられているようです。20世紀後半の産業革命ともいえる「IT技術」の発明も「原子力技術」にも宇宙からのチャネリング情報が関わっているようです。またこれらの情報は技術だけに限られたことではありません。「思想」にも影響を与えていました。「アラブの春」においても革命のリーダー達に同時多発的に宇宙情報を与えていたということでした。

 それでは何故、これらの活動がうまくいかないことがあるのでしょうか。宇宙情報を介した技術が地球人類を幸福にするばかりではなくトラブルをも起こすのかという疑問が湧いてきます。その答えは明確でした。

 チャネリングによる技術情報や思想は「ヒントは与えるが、最終的には地球人類が地球環境の中で改良し、実現するもの」だからだそうです。納得です。例えば原子力技術は「理論上は可能でも、核廃棄物の処理が出来るまでは使えない技術」と前々から言ったきた根拠はここにある、と改めて実感しました。彼らは「チャネリング情報は与えても、それを利用するかどうかは受けた側の勝手」という姿勢です。無責任に思えるかもしれません。しかしながら良く考えてみると、それが自然かもしれません。彼らが地球に責任を持つ必要はまったくないのですから。

 多くのチャネリング本には宇宙人は「意図を持って」地球人類に接触をしている、というよう内容が語られています。しかしながら最新のチャネリングでは、どうも彼らは明確な目的意識があるとは云えない場合が多いようです。「知っているから教えている」というスタンスです。人間の場合でも、新しい情報や技術を習得すると人に伝えたくなります。また自分の知っていることを相手が知らないと教えてあげたくなります。しかし、相手がやり方を間違った、または理解の程度が低かったために、それで得た利便性以上にトラブルが発生したとしてもそれに責任をもつことはないでしょう。これとまったく同じ考え方なのです。先にあげた「原子力技術」などは典型的で、「原子は応用するとこんなすごいパワーが出ますよ!でも廃棄物は危険ですよ」という「ひらめき」を得た場合、人間としては勿論実用化に向けて研究をするでしょう。そして今の原発などができたわけですが、利益を優先したために、その問題点である「核廃棄物処理」においてはまだまだ未熟であり、今世界中でそのことが問題となっています。もう少し時間が経てばこの核廃棄物の「地球上での無害化技術」も間違いなく開発されると思います。他の惑星ではそれが実現しているようですから(技術的にまだ追いついていない、若しくは無害化出来る物質が発見されていない!?)。つまり実用化の時期が早かったのと利益優先の欲望が強かったのでしょう。IT技術にも似たようなところがあります。この技術、すなわちデジタル技術は「もう少し生体エネルギーと肉体の比率が逆転した人類の技術」であるということです。今の地球人には精神的にも肉体的にもデジタルスピードについていく能力が足りないということです。本来ならば「あえて」使うところを控え、地球人の生活スピードに合わせた技術に成熟させた方が、多少の不便であっても、人間らしい社会環境が生み出せるということです。

 同じく、思想においても「ひらめき」の使い方を考えなくてはいけないということでした。「アラブの春」の思想的リーダー達、そして過去、革命と呼ばれる規模の社会変革のリーダー達もチャネリングを受けていた可能性があります。それらの人々がイメージした社会は、いうならば「ユートピア」に近いものだったのではないでしょうか。しかしそこには大きな問題点がありました。それは、「ひらめいた社会の姿はもっと進化の進んだ宇宙人のコミュニティーの姿であり、地球にそのまま持ち込んでも実現が難しい」という点です。過去、宗教の発生においても同様の誤解があったことは否定できません。宗教の教祖、開祖といわれるチャネラーが「ひらめき」を得て、それを理想郷として目指そうとするのは当然でしょう。しかしここには問題が二つありました。一つは「その理想郷は地球では実現不可能であるということ(そのことを理解し、少しづつ導くことは可能)」。二つ目は、「チャネリングをした人以外にはほぼ実感が出来ないこと(共通の意識が持てない)」です。2000年~3000年の時間をかけても宗教的理想郷が実現出来ていないことがまさしくその証拠です。初めから実現不可能なことを目指しているからなのです。社会革命においても同じことが言えるようです。リーダーとそれに続く多くの民衆には考え方の深度に決定的な差があるのです。技術にしても思想にしても、それらを浸透させるためには大変な時間がかかるということです。

 宇宙の人々は伝えています。「今、地球人に欠けていることは言葉によるコミュニケーションをはかることだ。もっともっと時間をかけてあらゆることを議論し、考えることだ。これを省いた人類は必ず殺し合いになる」

 ・・・これこそ最も大切な情報ではないでしょうか。