☆そして“光の人類”へ
第六段階の「体後期」を経ると、次の進化段階が「分離期」です。
第六段階とこの第七段階では「生命の存在形態」が著しく異なってきます。
生体エネルギーのエネルギーバランスが完全に肉体を上回り、進化をすることによって次の段階では「完全に肉体の必要性がない存在」になってゆきます。
9つある進化の段階の中で、最も大きな変化をむかえる段階といえるでしょう。
そして完全な生体エネルギーレベルである、第八段階の「光初期」を迎え、次の段階として人間の最終的な到達地点である「完成期」に到達します。
この第八、第九段階までに行きますと、人間は思考をテレパシックに外宇宙にまでとばすことが可能になり、自分の惑星以外の人たちともコミュニケーションをとり、また宇宙システムの解明もだいぶ進んでゆきます。
第八段階と第九段階の大きな違いは、その感覚に、「肉体感覚を残しているかどうか」になります。
第八段階の「光初期」においては、まだ肉体を持っていた時の感覚が思考の中に残ります。ここが人類の最終発展レベルの「完成期」との決定的な違いとなります。
さて、第一段階から第九段階まで、順を追って各段階の違いをお話しして来ました。
それぞれレベルを上がっていくたびに、そこに大きな特徴的な違いがあることがおわかりになったことかと思います。
各段階の中で人間が成熟の度合いを深め、その「段階の後期」に達したとき、そこに何が起こり、その進化を助けるか!
進化における触媒となるべきものはいったい何なのか!?
このシステムを理解すると、人類の「宇宙的転生輪廻(宇宙転生)」の法則がわかります。
第一章で、地球人類の生命の構造についてお話しをしました。
その中で「人間は死を迎えると肉体と生体エネルギーに分離する」とお話ししました。
そして、まだ物質が必要な進化レベルでは、肉体と生体エネルギーの生命の長さに差があることもご説明しました。
その原則の中で人間は「周波数の法則」に基づいて転生輪廻を繰返し、「一肉体に数多くの生体エネルギーが合体し、メイン・コントローラーのコントロールのもと生活している」という人間の構造もおわかりいただけたと思います。
宇宙でも同じような働きがあります。
進化には9つのレベルがあることをお話ししましたが、それを大きな特徴に分けると3区分となることもお話ししました。
それが、
1、 創成期
2、 物質期
3、 生体エネルギー期
です。
そのなかでも「物質的な特徴」を持つ、「創成期」と「物質期」。そして純粋にエネルギーだけで生きることが出来る「生体エネルギー期」では、「死」というものへの考え方も大きく違っているからです。
「宇宙転生」を考えるとき、「死」という現象は非常に大切な事柄ですので、先にお話ししておきます。
☆進化に関わる「死」という現象について
「創成期」「物質期」において「死」は、当然ながら「肉体の機能停止」という意味です。
本来は「生体エネルギーの消滅」も含めた上で、「死」というのが正解なのですが、現在の段階ではまだ「エネルギーの消滅」が考慮されることはまずありませんし、生体エネルギーが存在していることへの認識もないのが普通でしょう。
肉体を必要とする人間の場合の「死」はその「肉体の機能が滅びるとき」だと考えられています。
大きく異なるのは、生体エネルギー期にある人間の「死」です。
この段階の人間は肉体を持っていないのですから、一体「いつ」、そして「何をもって」、死とするのでしょうか。
「生体エネルギー期」の場合、「ある条件下」以外で「死」は存在しないといっていいでしょう。
通常は死なないのです。
地球に生きる人間にとっては想像もできないことです。しかし、人の転生輪廻の法則を理解なさった皆さんには、理解可能なのではないでしょうか。
皆さん一人ひとりも、過去の人々の生体エネルギーを合体させ、今に受け継ぎ、その生命のエネルギーの長さを実感していることでしょう。
それでは「ある条件下」とは一体どんな条件なのでしょうか……。
それはまさに生存の大前提である惑星の寿命です。
人間の生命の長さが惑星の寿命に直結しています。
「生体エネルギー期」の人間がいくらテレパシーを宇宙にまで飛ばすことができても、やはり人は人。
その生存は「惑星の環境下に限られる」ことに代わりはないのです。
いかに知的に、形態的に高度に発達した人類であったとしても、その存在母体の惑星の寿命に対抗することは出来ません。
物質的惑星では「肉体の機能停止」が「死」で、エネルギー的惑星では「惑星の寿命が人の寿命」ということです。
このように、同じ人間であっても発展段階によって「死」の定義が大きく違うことがわかります。
「宇宙転生」は、各進化段階の、「死という現象」に大きな関係があります。