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気分の効用

◇会報「インナー・ヴュー」との連携企画! 特集4.(特集1.2.は当HPでも公開)

 

 社会がますます閉塞的になって来ました。

 

 目に見えない相手と戦うのは大変で、とかく「神経戦」になってしまいます。人間も動物ですから、自由に動けないとストレスが溜まってきてしまいます。

 アメリカでは今回の都市封鎖によって犯罪が減っているとのこと。これは良いのですが、反対に家庭内DVが増加傾向にあるようです。これを考えると、人間は日々仕事をし、その後に食事をしたり、遊びに行ったり、お酒を飲んだり……これらの「無駄」が如何に無駄ではなく大切なことだったかがわかります。

 そういえば、五輪史上初めての「延期」となった東京2020大会ですが、このオリンピックというのはもともと戦士が力を持て余すので、競技によってそれを発散させるという目的でつくられたと聞いたことがあります。真偽のほどは確認していませんが、妙に納得してしまう話です。

 

 今回の新型コロナ・ウィルス渦において、まだ有効なクスリがない以上、非常に大切なことは「個人の免疫力・抵抗力」ということになります。

 

 それではどうしたらそれらが向上するか? ということですが、長年ヒーリングをしている経験上、そこには「気分」との関係があるようです。

 当たり前のようなことですが、気分が落ち込むと人は精神を病んでしまいます。健康で元気で前向きな人が精神を病むということはあまり聞いたことがありません。実はこの「当たり前」がとても大切なことでしょう。

 今、こんな社会状況の中で「前向き」になることはとても大変なことかと思いますが、それでもこの状況は一生続くわけではありません。出来ることなら何とか生き残りたいものです。

 

 では、どうしたら気分を上げることができるか。

 まず現状は現状として受け止めながら、「ウィルス後」を考えましょう。

 いずれにしても近々状況は好転します。その時にあなたは何をしますか? また日常が戻ります。今までと同じですか? それとも少しは進歩していますか?

 この際、本を読んでEQを高めるのも良いでしょう。いままで忙しくて聞けなかった音楽を聴くのも良いでしょう。単に思いっきり寝てしまうのも良いかも知れません。

 本当に会いたい友人も浮かんでくることでしょう。ウィルス騒動が終息した後、思い切り、しゃべりましょう!

 

 こんな単純な発想であなたの「気分」は変わってゆきます。

 不安を抱くのはどうしようもありません。お金に不安もあるでしょう。「自分が罹ったら」という恐怖もあるでしょう。でも今、人類は同じ悩みを抱えています。あなただけではありません。ですから「ウィルス後」を想像して、改善することやもっと積極的にやりたいことを考えるのも大切だと思います。

 

 「未来に希望を持つ」ということが大切な「気分向上法」です。

 

 インフルエンザはワクチンがあるにも関わらず、日本のインフル死亡者は2000人を超えているようです。昨年の自殺者は20000人を超えています。今回の新型ウィルスが最終的にどうなるかはまだわかりませんが、実は「日常の危機」は今だけではありません。それでもこれだけの大騒ぎにはなっていません。メディア、政治家、SNSの悪い面が出ている気がしてなりません。

 少なくとも私たち個人は、たまには換気の良いところで太陽の光を浴び、深呼吸(QT呼吸もね!)をし、明日の自分を考える!

 こんな小さなことが「気分の向上」となって、カラダを元気にさせてくれると思います。そうすると社会の雰囲気も格段と変わって来るでしょう。

 

 もうしばらくです。

 みんなで頑張っていきましょう!