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アンガー・マネージメント

 「アンガー・マネージメント」という言葉を知っていますか。

 

 これは1970年代のアメリカで生まれた手法であり、その内容は「怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーンング」です。’70年代頃からのアメリカは、キャリア・ウーマンなどという言葉も生まれ、男女ともが神経をすり減らしてハードに働く時代に入りました。

 その中で、精神不安定になる人が増え、このような手法が出てきたようです。

 

 基本的に人は「怒り」の感情を持っています。ですから「怒る」と言う行為はどうしてもなくすことは出来ないのですが、「怒りに任せる」と対人関係が危うくなる恐れがありますので、なかなか厄介な感情です。

 

 未来創学アカデミーの「幸福の定義」には、「人が最も幸せなのは、自分のやりたいことがすべて出来ること」という考え方がありますが、これはなかなか叶いません。人間社会には自分だけでなく、「相手」もいますから、自分の好きなことばかりを押し通すことはまず不可能です。ですから現実的な「幸せ」は「自分のやりたいことを少しでも多くできること」となります。この「幸福」を実現する上において、それを邪魔をするのが、この「怒り」という感情です。怒りをぶつけたり、相手を怒らせることは「負のエネルギー」を増幅させますので、「敵を増やしてしまう」可能性が高くなります。

 

 よく、セミナーの中でもお話しするのですが、人間の生体エネルギーの中で最も強い波動を持つのが「怒り」です。次が「悲しみ」。一番弱いものが「喜び」の波動です。

 それだけに、この「怒り」をコントロールすることは大切です。

 

 それでは、この「怒り」は、どんなときに増幅するのでしょうか。

 

 それは「心の余裕がないとき」です。諺に、「金持ち喧嘩せず」というものがありますが、決して「お金持ち」が怒らないわけではないとは思いますが、この例えのように生活が安定し、心に余裕があれば怒る機会は減ることでしょう。

 

 アメリカの手法では、その基本は、「間を置く」こととなっています。感情に任せて対応するのではなく、「一呼吸おくこと」が大切とされています。

 

 未来創学アカデミーにおいて「超能力的な感覚」を養おうとするとき、もっとも大切とされるのが「エネルギー=波動の安定」です。健康を保つ場合でも、先を読むときでも、ヒーリングなどにより、相手に影響しようとする場合でも、自分のエネルギーが安定していないとなかなか上手く行きません。

 

 ここで大切なのが、まさに本来の意味の「一呼吸」です。呼吸は生きるために誰でもが行っているのですが、普通の呼吸はあくまで肉体を維持するための、「最低限」のものなのです。感情をコントロールしたり、能力を伸ばすためには「QT呼吸」が必要です。この呼吸をマスターすることによって、「怒り」などの感情コントロールも可能となります。それが「幸福」にも繋がるのですから、「息をする」ということがどれほど大切ことかおわかりになることでしょう。

 

※「QT呼吸法」は、ホームページ、COLUMN(コラム)→「菊地トオルのアメブロ~インナー・ヴォイス~」→「超呼 吸法VOL.45」で詳細な手法をお読みいただけます。