☆「言葉」の裏にある真意を読めますか!?


 未来創学アカデミーを開校してから既に23年になります。本当に多くの皆様のご理解をいただき、ここまで続けてこられました。

 よく「未来創学アカデミーで学ぶとどんな得があるの?」と尋ねられます。改めて自分で考えてみると「人生が楽になった」ということに尽きるのではないかと思います。

 毎日、多くの皆様のカウンセリングを行い、ヒーリングを行っていると共通の問題点が見えてきます。「悩み」の原点にあるものは「先が見えないから」という不安感が多いようです。問題が発生し、どうしたらよいのかわからない。少しでも先が見えたならどんなに楽になれることか・・・、冷静な判断が出来たならどんなに有効か…。多くの方がこのように悩みます。病気などもお医者様から見離されたらどうしよう…、自分で出来ることはないのか、親しい家族や友人に救いの手を差し伸べることは出来ないのか…。皆さんそうやって悩みます。私もまったく同じでした。しかし、ある時からチャネリング情報を得て、ヒーリング能力に目覚め始めると人生が激変しました。今までの人生経験から来るものとはまったく異なる新しい価値観が芽生え、自分の身体もある程度のコントロールが効くようになっていたのです。これこそまさに「激変」です。

  このことこそが未来創学アカデミーで「得」をすることでしょう。「新しい価値観の創造」と「能力の向上」アカデミーが開校当初から目的として掲げてきたことです。未来が少しでも見えることの安心感、自分でヒーリングできることの安心感…これらが人生を「楽」なものにし、「楽しい」ものにしてきました。この感覚を皆様にも味わって欲しくて、私は未来創学アカデミーを開校したといえます。ですから、すべてのセミナーなどのプログラムに「新しい価値観の創造」と「能力の向上」につながる要素を入れ、発信し続けています。

 是非、少しずつでも人生の「楽」と「得」を手に入れていただきたいと思います。

 最近ビジネスの世界で「クラウド・コンピューティング」と「ビッグ・データ」という言葉がよく使われるようになりました。前者は多くのデジタル情報やツールを自前で所持せずに、大規模なデータ・センターを持っている場所(会社)に預け、管理や利用をすることで、費用の節減や安全性が確保でき、またより性能の良いコンピューターを利用できるようになるというものです。後者は人間の行動や商品の動きなどあらゆるデータをコンピューターに蓄積・解析し、マーケティングに利用し、経営に役立てようというものです。これに至っては、「これからの経営は一人の経営者の勘や経験に頼る時代ではなく、ビッグ・データを使ってより理論的に行うものになる!」とも言われています。ビッグ・データなどは今後もますます活用されるでしょうし、ある部分では、人間の行うマーケティングを凌駕することになるでしょう。すでに皆さんがよくお使いになっていらっしゃるスーパーやコンビニなどでは既に商品分析にこの手法が導入され、商品構成などに利用されているようです。また1997年にはチェスの対戦において初めてコンピューターがチェスの世界チャンピオンを下し勝利したという事実もあります。この頃から人間の脳とコンピューターとの比較論が盛んにもなってきました。ここではその論議は本筋ではないので省略いたしますが、確かに現在のコンピューター技術の発展は目覚しいものがあり、既に現代社会はコンピューターが無ければ成り立たない社会にもなってきています。

 しかしご心配には及びません。宇宙的な視野で見てゆくと、やはり「人間の感性に勝るものはない!」というのが結論です。「計算」という意味では確かにコンピューターのほうが圧倒的に優れています。また記憶(保存)という部分でも人間は機械に敵わないでしょう。このように部分的には人間の能力を超えてしまったコンピューターですが、コンピューターを人間に完全に置き換えることは大変難しいことですし、そうする意味も必要もありません。

 ただ注意しなくてはならないことがあります。原発問題でも我々はその危機に直面しましたが、技術には多くの場合、「副作用」があるということです。原発の場合は、水力、火力発電など今までに多用された発電に比べ、自然破壊が少なく、二酸化炭素排出量も少ないため、クリーンで安全なエネルギーといわれてきました。事実そのような側面があり、事故が発生するまでは有効な発電手段として利用してきました。しかし一度そのコントロールを失うと、もはや人間の力では制しきれない破壊力を持ってしまうことを残念乍ら体験してしまいました。私は最近のデジタル技術にもある危惧を抱いています。それはデジタル技術の発達による「コミュニケーション能力の欠如」です。最近の就活においては最も重要視されている「コミュニケーション能力」が衰えてしまうのです。人間からコミュニケーションが欠落してしまったらどんなに味気ない人生が残るのか。

 人は言葉によってコミュニケーションを図ります。皆様はこの「言葉」に2つの意味があることを意識されているでしょうか。あまり考えたことがないでしょう。「言葉に含まれる二つの意味」の一つは「単語の意味」です。そして二つ目は、その「言葉」の裏にある「真意」という意味です。「ありがとう」という言葉があります。この単語の意味は「感謝を表す言葉」です。でもその言葉を発した人の感情によってこの言葉の意味はまったく違った意味にも取れるでしょう。単純に感謝を表したのか、心から感謝したのか、くやしくても感謝の言葉を口にせざるを得なかったのか…等々いろいろな意味があることでしょう。未来創学論の中にある、人間が意識すべき「心の五原則」の一つに「建設思考」といいう言葉があります。これも単語の意味は簡単です。「建設的に考えること」という意味です。同じような言葉に「プラス思考」「ポジティブ・シンキング」「前向きな考え方」等があります。しかし「建設思考」の裏にはこれらの言葉とは大きく違ったニュアンスがあります。『人間は肉体を持って生きている生物である。だからその肉体を維持しなくてはならない。従って事の善悪に関係なく他の生命を食し、生存のために自然を破壊するという本能を持っている。これが真理であるためこの本能を否定することはできない。すなわち人は元来、「破壊的な思考」を持っている。そのために意識して「建設的に思考」することが重要』という意味が含まれているのです。これらのように言葉には「単語の意味」と「その裏にある意味」があるのです。デジタル文化の発達によって、本来のコミュニケーションであるエネルギーの交流(ニュアンスをつかむ)が欠如してゆく傾向にあります。コミュニケーションの本来の意味は「分かち合うこと」。単語の意味だけをやりとりするのではなく、その場の雰囲気や言葉の裏にある意味を感じることが出来るのが人間です。これは機械には出来ない能力です。この能力が低下すると、誤解が生じ、争いが増えてゆきます。まさに今の政治家の発言や外交もこんなところが問題になっているのでしょう。これからますますデジタル技術は発達することでしょう。そんな中だからこそ視点を変えて、便利さだけでなく人間の能力を、もう一度根本から見つめ直す時期に来ているのです。